白く、美しい和紙を漉くために欠かせない作業「キズヨリ」。コウゾの白皮のキズや細かいゴミを丹念に取り除く、たいへん根気のいる作業です。通常、おおたけ手すき和紙保存会では、会員有志がそれぞれの自宅に持ち帰り作業を行っていますが、慢性的に人手不足のため、今年から防鹿地区の皆さんが和紙の里に集まって、定期的にキズヨリ作業を応援してくださっています。コロナ禍のなかの作業とあって、わいわいおしゃべりしながら・・というわけにはいきませんが、皆さん、もくもくと丁寧に作業を進め、保存会には頼もしい限りです。夏の間、お休みしていた紙漉きも、このキズヨリ作業とともにいよいよ再開します。