施肥・草取り
4~5月にかけ、肥料をまき、草取りをします。紙すきには、一年生のコウゾを使います。
和紙の里では、自家栽培したコウゾの加工から紙すきまでを、
おおたけ手すき和紙保存会が一貫して行なっています。
国産コウゾの栽培が激減するなか、大竹では30年以上、地元での栽培を続けています。
4~5月にかけ、肥料をまき、草取りをします。紙すきには、一年生のコウゾを使います。
6~9月にかけ、幹を太く大きく育てるため、コウゾのわき芽を摘み取る「芽かき」を行います。
11月~1月にかけ、落葉したコウゾを刈り取ります。大釜で蒸しやすいよう切り揃えます。
大釜で3時間位蒸して、皮をはぎやすくします。
蒸しあがったコウゾは、温かいうちに一本一本、皮をはぎます。
そぶり包丁で皮についている黒皮を取り、白皮にします。
白皮を天日で乾燥させ、使うまで保存します。
保存していた白皮を水槽につけて戻し、柔らかくします。
純度の高い繊維にするため、苛性ソーダを加えた熱湯で煮ます。
水槽でアク抜きした後、白い和紙にするため漂白します。
コウゾの皮のキズや細かいゴミを丹念に取り除きます。
機械で白皮をたたき砕き、細かい繊維にします。
「すき舟」にコウゾとネリ、水を入れてよくかき混ぜ、「かせ」を前後に揺り動かします。
重ねた和紙を機械でプレス。水分をしぼります。
水をしぼった和紙を刷毛で乾燥機や板に貼り付け、乾かします。